
大好きすぎて、思わず何度も読み返してしまう本ってありませんか?
私は村上春樹ファンで、春樹さんの本は折りあるごとに2回、3回とつい読み返しています。読み返すたびに新しい発見や驚きがあり、良い本というのは何度読み返しても素晴らしいものだと思います。さらに、同じ本の英語訳を読んだり、オーディオブックを聴くと、また新たな感動が味わえることを発見しました。当記事では、複数メディアでの本の楽しみに方ついてお話したいと思います。
目次
同じ本を3倍、4倍楽しむ方法
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原書を楽しむ
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オーディオブックで聴く
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外国語バージョンのオーディオブックを聴く
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外国語に翻訳されたものを読む
魚に例えると、新鮮な鯛をお刺身で楽しんで、次に炭火であぶって塩焼きにしたのを楽しんで、さらにお刺身をご飯にのっけて熱々のだしをかけてお茶漬けにして楽しむ、みたいな感じでしょうか? または洋風カルパッチョも美味しいですし、アクアパッツァにしてホクホクの白身を楽しむのもいいですね。
質の良いお魚は、調理法を変えて味わうことで2倍も3倍も楽しめますよね。
良い本も同じです!!
メディアを変えて味わうことで、一つの作品を2倍も3倍も楽しめるのです。
オーディオブックで聴く面白さ
私は主に、オーディオブックは朝ランの時に聴いているのですが、不思議なことに、朝の景色を見ながらオーディオブックを聞くと、本の印象が目で読んだ時と変わってきます。違う景色が見えてくるような感じがすることがあります。
本の内容にすごく入り込みながら走ると、次に同じ場所を走った時、前回聞いていた箇所がまざまざと思い出されることがよくあります。面白い感覚です。
通勤などの移動中の隙間時間にオーディオブックを聞くのもおすすめです。
すきま時間の活用にもなりますが、同じ素材を違うメディアで、紙の本を読む時とは違う景色を見ながら耳から聞くことで、新たな気づきや感情の動きを発見できることもあるからです。
恋をしたら、好きな人を見ているだけじゃなくて、話したり、手を握ったり、キスしたくなるじゃないですか。
あれと同じ感覚です!! ← ほんとかいな。
外国語で聞く
日本語に翻訳された本を先に読んだあと、英語など原書のオーディオブックを聞くのもおすすめです。英語で読むのはハードルが高いな、と思う場合でも、先に日本語版を読んで理解した本なら断然楽です。
逆に原書が日本語の本の外国語に訳された本を読むのも面白いです。私はつい村上春樹さんの本を紹介したくなるのですが、春樹さんの本を翻訳している翻訳家さんたちは素晴らしい方ばかりで、英語に訳された文章もとてもこなれていて良いです。
外国語版の本を紙の本でも読む
その上でなぜさらに外国語版の紙の本まで読むのかといいますと、外国語オーディオブックで聞いたとき、ちょっとわかりにくかった場所とかが出てくるので、あとで目で確認するためです。
耳で聞いたのを、目で確認するとまたさらに理解が深まるように思います。外国語習得にはうってつけです。
日本語版と外国版を楽しむのにおすすめの本
村上春樹
ほとんど全作品が少なくとも英語には翻訳されています。そして翻訳本の質が高いです。
村上春樹『1Q84』英語オーディブル版
カズオ・イシグロ
『私を離さないで』の英語版、『Never Let Me Go』。彼は日本生まれですが、子供時代にイギリスに渡った人なので、原書は英語です。シンプルな文章で読みやすいです。本の最後に号泣必須。映画化もされていますが、まずは先に本を読んでどっぷり浸かってほしい作品です。