クリエイティブになれる48の方法
My Creative Space という楽しい本を読みました。この本では、住環境のデザインの工夫を中心とした、クリエイティブになるための 48の方法が紹介されています。
生産性を上げたりクリエイティビティを発揮するために住環境が大切なのはわかっていたつもりでしたが、どのよう整えればいいのかは、私は漠然としたイメージしか持っていませんでした。なんとなく創造力が湧く部屋とは、スッキリ片付いていて、デザイン的にはシンプルなミニマリスト系かなと思っていたのですが、本でばっさり期待を裏切られました。
この記事では私が意外に思った一部をご紹介します。クリエイティビティを高めるヒントをつかむちょっとしたヒントになればと思います。
目次
クリエイティブになれる意外な方法
青いものを見ると創造的になる
青い色には創造力を高める効果があるそうです。色彩学で青の効果として、脈がゆっくりになり心が落ち着くので安眠効果があり、ベッドルームに向くことは聞いたことがあったのですが、創作や仕事のためのインテリアにも青が良い、というのは知りませんでした。
理由としては、青い色を見ると思考が拡散し自由な発想がしやすくなることがいくつかの実験でわかっているそうです。
天井が高い空間で創造すると効果的
天井は11フィート、つまり 335センチ以上が理想なようです。ただ、私の住むアメリカでもそうですが、それだけの天井高の住宅はなかなかないです。一つの方法としては、天井板を取り払い、屋根と梁が見える構造にリフォームするというのがあります。 寒冷地の私の家では、屋根裏に断熱材が敷き詰められていて無理ですが・・・。暖房効率を考えると寒冷地ではハードルが高いですが、温暖な土地ではアリですね。
天井をぶち抜く代替案としては、縦方向に向かうインテリア・デコレーションを工夫し、実際より天井高があるように視覚をだますことだそうです。これならカーテンを縦のストライプにするなど、私でも工夫ができそうです。
曲線や丸いものがいい
丸いテーブルを囲むとチームワークが作りやすく、コラボレーションがしやすくなり、インテリア全体も丸みを帯びた環境の方が安心感がわき、自由な発想をしやすくなるそうです。
また、細部に曲線的な装飾があるデコレーションがある方が良いそうです。つまりこの本では、シンプルなミニマリスト系がクリエイティビティを刺激するとは書いていないのです。
さっそく実践してみました
本で紹介されているワザをいくつか実践してみることにしました。
私は企業のプレーイング・マネージャー職でクリエイターとかアーティストではないんですが、良い仕事をするためには創意工夫や良いアイデアの提案は常に必要とされていると感じます。仕事に限らず、毎日の料理・食事とかコミュニケーション、こういったブログを書くような行為にも創造性があった方が楽しいし、必要だと思うので、クリエイティブになれるワザは誰にとっても有効だと思います。
まず、青いものを見ると思考が拡散し、リラックスしクリエイティブになるという件を実践してみることに。そういえば、手持ちのキッチンの雑誌に青いキッチンが紹介されていたのを思い出しました。
このような雑誌に出てくる素敵はキッチンとは違い、我が家のキッチンは、というより台所という呼び方がふさわしい感じの空間は、ここに写真を載せるのもはばかられるほど古い臭いんです。キャビネットは暗めの木目調で、私は別の色に変えたいのですが、パートナーが木目が好きなので、キッチン・キャビネット色の変えるのはすぐには無理そうです。
キャビネットはリメイクシートを貼って青にするという手もあるかなと思いましたが、青は進出色なので、キッチンが狭い場合はキャビネットは白など明るい方が広くスッキリ見える気もしますし・・・。キャビネットの色は後日考える事にしまして、すぐ変更できる小物から手をつける事にします。
自宅のダイニングテーブルは、たまたま円形でした。これはチームワークを発揮しやすい形ということでグーですね。 椅子は、2年ほど前にかなり無理して買ったデンマーク製のハンス・ウェグナーの ウィッシュボーンチェアーです。この曲線が好きです。
ここにテーブルクロスと小物で青を加えてみます。
カジュアルでくだけた雰囲気になりました。この方がざっくばらんな会話が弾みそう。
そして、洗面所の戸棚に丸っこいオブジェを飾り、それを青に塗ってみました。
うーん、これは白のままの方がよかったかな・・・というか、特に青で素敵になった感じはしないです・・・。 戸棚がグレーで暗めだからでしょうか。この戸棚はもともとダークな木目だったのを、ブルーグレーのラッカーを自分で塗ったものです。戸棚が白だったら青が映えたかもしれません。後日、戸棚の方をもっと明度の高い色に塗り直すことも検討します。でもとりあえず、バスルームに行くたびに青が目に入ることで、創造性が刺激されることを願いつつ様子を見ることにします。
それから、シャワーカーテンをシルバーグレーから、薄いブルーの縦ストライプのものに変更しました。
シャワーカーテンをかけるつっぱり棒もついでに、こげ茶からシルバーに変更しました。
縦の線は、高さの空間の広がりを作り出すことができると本にあったのを参考にしました。
空間の広がりというより、清潔感と明るさが出て、私としては気分がけっこう上がりました。 狭いバスルームですが、グレーのカーテンよりは多少すっきりした感じが出せたように思います。
布の変更はお金をかけずに視覚に入る大きな面積を変更することができるので、コスパの良いプチリフォームだと思います。
家の他の部屋にも少しずつ創造的になれるインテリアのワザを取り入れて、後日こちらのブログでもご紹介したいと思います。
村上春樹さんの創作タイム
この本では、世界のクリエイターの創作タイムの比較表が掲載されているのですが、ル・コルビジェやベートーベン、ピカソなどの巨匠と並んで、作家の村上春樹さんの創作タイムが紹介されていました。ハルキストの方はご存知と思いますが (私もです🖤)、彼の創作時間は早朝4時ごろからお昼ごろまでです。
ここで巨匠たちと並んで紹介されているのは、やっぱり Haruki Murakami は世界が誇るクリエイターだからなんだなあ〜、とファンとしてはめちゃくちゃ嬉しくなりました。
本の紹介
写真も美しく、記事の中身も濃い素敵な本なのでぜひ手にとって読んでいただきたいおすすめの本です。英語ですが構成がとてもわかりやすく読みやすいですが、写真だけ楽しむのもアリだと思います。
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