本日は Relationship、二人の関係についての記事です。
英語には「僕と交際してください。」に相当する表現がないので、英語圏の男性としデートた場合、将来を見据えてのお付き合いなのか、一緒の時間を楽しむためだけのデートなのか判断しづらいとよく言われます。 実際、体の関係や感情的な好意が絡んできても、それを Situationship 、つまりカジュアルな関係と割り切り、長期的にもそれでよいと考える層も欧米では増えてきているようです。 もちろん、真剣なお付き合いを望んでいる欧米人男性も沢山いるはずですが、その境い目について考えてみました。
Situationship とは?
【 Situationship 】
Let’s just chill, have sex, and be confused on the fact that we are not together but have official emotions for each other.
参照元:Urban Dictionary
訳してみるなら、「ただ単に楽んで、セックスして、お互いに好意はあるけど二人が一緒というわけではないという関係」。
Situationship が双方合意の上で始まる場合もあるし、特に自分達の関係について話し合いはないまま関係が続く事もあると思います。
お互いが合意の上で Situationship を続け、その意向に何ら変化がないなら問題ないのですが、Situationship が続いていく中で、だんだん本気になってくる場合もあります。双方の温度差が同じならいいのですが、悲劇は、片方が本気になったが、相手はそうではないという場合です。
Situationship がうまくいかない例
悲劇の例①
彼女は「付き合っているだけ」と思っていたが、彼は真剣になってきたので、サプライズでプロポーズをすることに。そしてプロポーズ。予想していなかった彼女は「結婚してください」と指輪を差し出され、あまりの驚きにショックを受け、「無理です!」と言って逃げ出す。(涙)
悲劇の例②
彼も彼女も最初はカジュアルな関係でいいと思っていたが、次第に彼女にとって彼はとても大切な存在に。一方、彼は元々一人の女性にコミットする予定はなく、彼女の事は好きだが、他にも気になる女性が現れたのでデートしたいと思っている。なのでそろそろこの関係は清算しようと提案し、彼女は多大なショックを受ける。
悲劇を起こさないために DTR しよう
以上のような悲劇が起きないように、カジュアルな関係であってもそうでなくても、時々、自分たちの関係って何だっけ、という話し合いをすることが大切だと思います。 それを英語的表現では DTR というそうです。
【 DTR 】
Define The Relationship. When two people discuss their mutual understanding of a romantic relationship (casual dating, serious boyfriend, etc).
会話例:
Have you DTR'ed yet?
I dunno what we are. I guess we gotta do a little DTR'ing tonight.
参照元:Urban Dictionary
DTR の会話
ではどうやって二人の関係を確認したらよいのでしょうか。 ググってみますと、結構記事がありました。
https://medium.com/@hilyapp/10-steps-to-successfully-dtr-4745f561b321
https://www.hercampus.com/sex-relationships/dating/how-dtr-define-relationship
ポイントとしては、まずは自分の気持ちの棚卸しをすること。準備ができたら、ゆっくり二人だけで静かに会話できる場を選び、できるだけカジュアルな雰囲気で会話を切り出す、とあります。
どんな会話でスタートするかはその人次第だと思いますが、ゴールとしては現在の二人の関係が “Are we exlusive?” かどうかを確認すること、もしそうではないことが判明した場合は、自分は何を望んでいるかを感情的にならずに伝えることが大切だと思います。
こちらの記事にはこのように書かれていました。
"Don’t assume you’re in a relationship without talking about it (people do this)"
"二人の関係について話しもせずに、推測だけで「私たち付き合っている」と思うな。(そういう人よくいる) "
・・・その通りだと思います。 英語圏では特にそうだと思います。
「そんな事、話しづらいなあ」と避けてないで、普段からお互いを確認することが大切だと私は思います。
もしどうしても話しにくければ、「ねえ、一夫多妻制ってどう思う?」のような、一般論から会話をスタートしてもいいと思います。でも「えー、それってありえないよ」っと言われたとしても、それだけで安心せず、会話を続け、お互いのリレーションシップに関する価値観を確認していけたら良いのではないでしょうか。
おまけ
DTRについては CNN English Express 2月号に掲載されていました。CD付きのこの教材は英語学習にも、トレンド言語を確認するにもオススメです。